2026.07.28

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制限食の種類を解説|目的ごとの特徴と毎日の食事への取り入れ方

制限食の種類を解説|目的ごとの特徴と毎日の食事への取り入れ方

健康診断の結果をきっかけに、制限食の種類について調べ始めたものの、名前が似ていてどれが自分に関係するのか分かりにくいと感じたことはありませんか。制限食は、調整する栄養素によっていくつかの種類に分かれており、目的や進め方もそれぞれ異なります。

エネルギー・塩分・糖質など、自分に関係の深い種類を知っておくと、健診結果の見方や毎日の食事の整え方が具体的にイメージしやすくなります。

この記事では、制限食の基本と主な種類、取り入れる前に確認したい注意点、そして毎日の食事づくりの負担を軽くする工夫までをまとめてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

1.制限食とは?療養食・治療食との関係と必要になる場面

制限食とは、健康状態や病気に合わせて、エネルギーや特定の栄養素(塩分・糖質・たんぱく質・脂質など )の量を調整する食事のことです。医療機関では療養食や特別治療食と呼ばれることもあり、薬による治療と並ぶ大切な柱のひとつとされています。高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病は食生活との関わりが深く、食事内容を見直すことが体調の維持につながるとされています。

制限食が話題になりやすいのは、以下のような場面です。

  • 健康診断で血圧・血糖値・コレステロールなどの数値を指摘されたとき

  • 生活習慣病や腎臓の病気で、医師から食事指導を受けたとき

  • 離れて暮らす家族の毎日の食事をサポートしたいとき

いずれの場合も、必要な調整の内容や量は病状や体格によって一人ひとり異なります。まずは医師や管理栄養士に相談し、自分に合った方針を確認することが第一歩です。

2.制限食の主な種類一覧|調整する栄養素と特徴を比較

制限食は、調整する栄養素によって主に6つの種類に分けられます。
名前が似ていても、目的や調整のしかたはそれぞれ異なります。代表的な種類と特徴は以下のとおりです。

  • エネルギー制限食:1日の摂取エネルギーを体格や活動量・性別 に合わせて調整する食事で、肥満や糖尿病の食事療法で用いられるとされています
  • 塩分制限食:食塩相当量を(日本高血圧学会の推奨値である)1日6g未満 などに抑える食事で、血圧が気になる方の食事療法として知られています
  • 糖質制限食:主食(ご飯・パン・麺類など)に多く含まれる糖質の量を調整する食事です
  • 脂質制限食:脂身の少ない肉や魚を中心に、脂質の量を抑える食事です
  • たんぱく質制限食:腎臓の働きが低下した方に用いられることがある食事で、不足しやすいエネルギーを他の栄養素(炭水化物、脂質) で補う工夫が必要とされています
  • カリウム制限食:カリウム(野菜・果物・いもなどに多く含まれるミネラル)の摂取量を抑える食事で、ゆでこぼしや水さらしなど調理の工夫や、カリウムが少ない食材の選定 が知られています

自分や家族の健診結果・診断内容と照らし合わせながら、関係の深い種類から確認してみましょう。

エネルギー限食と糖質制限食の違い

どちらも糖尿病や体重管理の話題で登場しやすい言葉ですが、エネルギー制限食は食事全体のエネルギー量を、糖質制限食は糖質の量を調整する点が異なります。極端な食事制限は体調を崩す要因になる場合があるとされており、医師や管理栄養士の指導のもとで行うことが大切です。

3.制限食を取り入れる前に確認したい3つの注意点

 

制限食は正しく取り入れれば毎日の健康管理の心強い味方になりますが、進め方を誤るとかえって体調を崩す要因になる場合があります。始める前に、次の3つのポイントを確認しておきましょう。

  • 自己流で始めないこと:同じ種類の制限食でも、病状や体格によって適切な量は一人ひとり異なるため、医師や管理栄養士の指示を確認しましょう
  • 制限しすぎないこと:必要な栄養素まで不足すると、体力の低下などにつながる可能性があります
  • 定期的に見直すこと:検査値や体調の変化に合わせて、内容を調整していくことが大切とされています

「制限」という言葉を我慢としてとらえるのではなく、体への負担を軽くするための前向きな工夫として向き合うことが、無理なく続けるコツになります。

4.毎日の管理がラクになる!エネルギーと塩分に配慮した1週間献立モデル

「エネルギーや塩分の計算をしながら、毎日献立を考えるのは大変…」という方のために、手軽に作れて満足感のある1週間の献立モデルを用意しました。
お肉やお魚をバランスよく取り入れ、薄味でも美味しく食べやすくなるような工夫を取り入れています。

【一覧表】1週間の主食・主菜メニュー例

 

朝食

昼食

夕食

調理・食べ方のコツ

ご飯・卵焼き・ほうれん草のお浸し

白身魚のきのこあんかけ・きんぴら・ご飯

豚肉と生姜の野菜炒め・雑穀ごはん

香味野菜(生姜)を使用し、風味をup

食パン・目玉焼き・きのこのソテー

中華丼・きゅうりの酢の物

タラのホイル焼き・なすのみぞれ和え・玄米ごはん

だしのうま味で醤油の使用量を減らす

ご飯・納豆・具だくさん豚汁

野菜たっぷりそば・トッピングの温泉卵

豆腐ハンバーグ・ロールパン

麺類の汁は残す習慣をつけましょう

蒸しさつま芋・ヨーグルト・ブルーベリー

サバ水煮缶とトマトの煮込み・雑穀ごはん

鶏胸肉のピリ辛焼きそば、中華スープ

サバのうま味を活かし追加の塩を少なく

ご飯・ゆで卵・とろろ昆布のお吸い物

ツナとレタスの全粒粉サンドイッチ

お刺身盛り合わせ・大根の煮物・ご飯

醤油はスプレーボトルでかける※少量で全体に味が広がり減塩になります

フレンチトースト・バナナ

ドライカレー・彩り蒸し野菜

エビと豆腐のチリソース炒め・もち麦ごはん

カレー粉のスパイスで塩分をカット

ご飯・海苔&鶏そぼろ・小松菜の和え物

オムライス(ケチャップ控えめ)

水炊き(お肉や野菜の鍋物)・うどん

ポン酢や柚子胡椒などの薬味を活用

💡 栄養面のポイントと不足しがちな成分を補う工夫

エネルギーを抑えようとして食事全体の量を減らしすぎると、筋肉のもととなる「たんぱく質」や「ビタミン・ミネラル」が不足しがちになってしまうおそれがあります。以下の表を参考に、副菜や常備菜を上手に組み合わせましょう。

不足しやすい栄養素を補う「副菜」の選び方

対策の目的

食材・メニュー

実践テクニック

たんぱく質を補う

豆腐、大豆、卵、ノンオイルツナ

・お浸しに豆腐を崩して和えて「白和え」にする。
・サラダに「茹で卵」や「蒸し大豆」をトッピングする。

ビタミン・ミネラルで満腹感アップ

ブロッコリー、ほうれん草、きのこ類、海藻類

カロリーが低く食物繊維が豊富なきのこや海藻類を副菜のベースに選ぶと、無理なくボリュームを出せます。

作り置き常備菜

味付けをしない蒸し鶏、ゆで豚

酒や生姜で風味付けし、味付けをせずにお肉を茹でて(蒸す)保存。食べる直前に、計量したタレやポン酢をかけるだけで簡単調理。

作り置きトッピング

きのこのソテー、ゆでブロッコリー

オムレツの具、スープの具、お肉の付け合わせに変身します。

冷凍保存のポイント

まとめて作った副菜は、お弁当用のシリコンカップ等に小分けにして冷凍保存しておくのがおすすめです。「あと1品足りない」というときに、レンジで解凍するだけで、計算された栄養バランスの副菜を追加できます。

💡毎日の献立をさらに美味しくする「和の減塩テクニック」

①汁ものは「具だくさん」にして汁量を減らす

味噌汁やお吸い物は、塩分が高くなりやすいメニューのひとつです。だからといって、完全に抜いてしまうのは難しいと思います。具材のうま味や塩味、香りを使って工夫してみましょう。

実践: 野菜やきのこ、海藻、豆腐などの具材を「お椀の8割」を占めるほどたっぷり入れます。全体の汁量が減り、いつもの味付け(味噌の濃さ)のままでも、1杯あたりの塩分量を自然に抑えることができます。また、具材から出るうま味でだしの味が深まります。

②だしは煮出さず、水に浸けるだけの「水だし」を活用

塩分控えめの和食を支えるのはだしのうま味(グルタミン酸やイノシン酸)ですが、毎日丁寧に火にかけてだしを取るのは現実的ではありません。そこでおすすめなのが、冷蔵庫に置いておくだけの「水だし」です。火にかけないため手軽に作れて、すっきりと濃厚なうま味が出ます。

【簡単】水だしの作り方とポイント

手順

具体的な内容

メリット

1.容器に材料を入れる

水筒などに、水1L、昆布10g、鰹節(煮干し)10gを入れる。※市販の食塩不使用だしパック2袋でも代用可能

火を使わないため、忙しい朝や夏場でも手軽に仕込めます。

2.冷蔵庫で一晩置く

冷蔵庫に入れて5〜6時間以上(一晩)置いて完成。

じっくり水で抽出することで雑味や苦味がでにくく、うま味だけが濃厚に溶け出します。

※保存目安:冷蔵保存で1〜2日以内に使い切り。加熱しないため、冷蔵庫で1〜2日を目安に早めに使い切りましょう。

③自家製の「だし割醤油」を味方にする

市販の濃口醤油をそのまま使うと塩分が高くなりますが、お家で作る「だし割醤油」を常備しておくと便利です。

実践: 醤油と先述の「水だし」を1:1の割合で混ぜ合わせるだけです。普段と同じ「かける量」を守れば、摂る塩分を自然に半分(50%カット)に抑えられます。かけるときはスプレー容器を使ったり、小皿に少しずつ出したりすると、かけ過ぎを防ぎやすくなります。だしのうま味が加わっているため、物足りなさを感じにくいのもメリットです。

5.毎日の制限食づくりの負担を軽くする食事の選び方

制限食を家庭で毎日用意するには、食材の計量や家族と別メニューの調理など、手間がかかりやすいのが実情です。頑張りすぎて続かなくなる前に、市販品や宅配食を上手に組み合わせることも選択肢のひとつです。

  • 栄養成分表示を確認し、目的に合った市販の惣菜や弁当を選ぶ 
  • 週の何食かを、エネルギーや塩分に配慮した宅配食に置き換える
  • 家族と同じ食材を使い、味付けや量だけを調整して調理の手間を減らす

管理栄養士監修のタイヘイファミリーセット「ヘルシー御膳」は、エネルギーや塩分に配慮した冷凍惣菜で、毎日の食事管理の負担を軽くしたい方に取り入れやすい選択肢のひとつです。電子レンジで温めるだけで食べられるため、調理に時間をかけられない日の昼食・夕食としても活用しやすいでしょう。なお、医師から食事について具体的な指示を受けている場合は、その内容に合った食事を選ぶことが前提となります。

タイヘイファミリーセット ヘルシー御膳
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6.まとめ

制限食は、エネルギー・塩分・糖質など、調整する栄養素によって種類が分かれており、目的もそれぞれ異なります。まずは健診結果や医師の説明をもとに、自分に関係の深い種類を知ることから始めてみましょう。

大切なのは、自己流で厳しく制限するのではなく、医師や管理栄養士に相談しながら、体に必要な栄養を保ちつつ進めることです。検査値や体調の変化に合わせて定期的に内容を見直すことで、無理のない形で続けやすくなります。

毎日の食事づくりが負担に感じられるときは、タイヘイファミリーセットのようなエネルギーや塩分に配慮した宅配食を組み合わせるのもひとつの方法です。できることから、今日の一食で試してみてください。

 監修者プロフィール
 梅原(Umehara) 管理栄養士

東海学園大学 管理栄養士専攻 卒業後、タイヘイ株式会社で高齢者向けの献立作成を担当。本記事を含め、多数の健康コラムを管理栄養士の観点で監修。血圧や血糖値・糖質や塩分の制限などを受けている方や忙しい方が時短・簡単に栄養バランスのとれた食事をご家族に提供できるよう、毎日おいしく健康的な食生活をサポートします。

【参考サイト】
糖尿病の食事|e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-02-004.html
栄養・食生活と高血圧|e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-02-002.html
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
CKD/慢性腎臓病|e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/metabolic/ym-073.html
高血圧の予防のためにも食塩制限を(減塩・栄養委員会)|日本高血圧学会
https://www.jpnsh.jp/com_salt.html

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