2022.03.14

健康食

作り置きの「飽きる」を防ぐ!ポイントとレシピを紹介

作り置きの「飽きる」を防ぐ!ポイントとレシピを紹介

離れて暮らす親御さんのために、作り置きを用意してあげるという人も少なくないはずです。しかし、作り置きは似たようなものになりやすいので、親御さんが食べ飽きることも予想されます。

食傷により食欲が低下すると食事量も減るので、必要な栄養が不足して低栄養に陥る可能性もあります。なるべく飽きずに食べ続けてくれるような作り置きを用意したいですよね。

そこで、マンネリと感じさせにくい作り置きのポイントや副菜・主菜の簡単レシピなどを紹介します。

1.飽きると言わせない!作り置きのポイント

作り置きは同じようなメニューが続いてしまうこともあるため、食べる側の親御さんも飽きてしまいがちです。そこで、食べ飽きにくい作り置きを用意するためのポイントを紹介します。

副菜はシンプルな味付けにする

副菜を調理する際は塩こしょうだけなど、あえてシンプルで薄味に仕上げるのがポイント。薄味だと物足りなく思われるかもしれませんが、味付けがはっきりとしている料理は特徴的で、飽きやすいのです。

シンプルな味付けの副菜を多めに調理し、仕上げの段階で調味料や香辛料を変えれば、バリエーション豊かな副菜が作れます。また、味に違いが出ると飽きにくくなるうえに、調理をする側も簡単です。

主菜は同じ食材でもバラエティ豊かにする

主菜は同じ食材を使ってもOKです。ただし、同じ料理ばかりになると飽きるので、料理の種類は変えましょう。

たとえば、ひき肉を使う場合はハンバーグや餃子、ロールキャベツにすると、工数を減らしながら品数を増やせます。さらに、ハンバーグひとつにしても、ケチャップだけでなく、おろしポン酢や照り焼きソースなど、味付けを変えるだけでも違いが出て飽きにくくなります。

主菜は食事でも楽しみが大きい部類なので、できるだけ日替わりになるようにするとよいでしょう。

同じおかずを出すときは頻度を調整する

作り置きに飽きさせにくくするには、同じおかずを出す頻度の調整も大切です。好きなおかずだと「毎日でも食べたい」「今週も同じものを作ってほしい」と言われるかもしれませんが、頻繁に登場すると目新しさもなくなり、飽きにつながります。

食事を「おいしい」「楽しい」と思ってもらうためにも、親御さんには少し我慢をしてもらい、好物を楽しみに待ってもらいましょう。

メニュー名でおかずの違いを目立たせる

「魚のおかず3品」と伝えるよりも「ブリの照り焼き・サバの味噌煮・アジの南蛮漬け」と伝えるほうが、おかずの違いを目立たせられます。種類や味付けの違いを強調することで、魚のおかずが続く感覚が薄れるからです。

作り置きの保存容器に付箋でメニュー名を貼り付けておくと、中身が分かりやすいうえに、おかずの違いにも気づかせやすくなります。

好きなおかずにはバリエーションを持たせる

どれだけ好きなおかずでも、何度も食べると飽きやすくなるため、バリエーションを豊かにしましょう。

たとえば、カレーなら具材を変える、スパイスを変える、ルウの種類を変えるといった工夫をすると、マンネリ化を防げます。アレンジに気づくと「またカレーか」と思いにくくなるでしょう。

2.管理栄養士直伝!飽きにくい作り置きレシピ【副菜】

ここからは、管理栄養士が考えた、飽きにくい副菜の作り置きレシピを紹介します。ベースとなる副菜を1品作れば、そこからアレンジをして2品作れるようになっています。

ベース料理:肉じゃが

まずはベースとなる肉じゃがの作り方です。

【材料】 ※4人分

・豚肉(細切れ) 400g

・じゃがいも 6個

・にんじん 2本

・玉ねぎ 2個

・水 400ml

・砂糖 大さじ4

<合わせ調味料>

・しょうゆ 大さじ4

・酒 大さじ4

・顆粒和風だし 大さじ1

【作り方】

①じゃがいもと人参は、乱切り。玉ねぎは、くし切りにする。

②肉を一口大に切る。

③フライパンに油を入れ熱し、肉を炒める。

④フライパンに野菜も加え、全体に油がまわったら砂糖と水を加える。

⑤合わせ調味料も加え、落としぶたをして20分ほど煮込む。

⑥じゃがいもや人参に箸が通れば、完成。

【調理のポイント】

落し蓋をすることで、より味が染み込みます。また、一度冷やすと、より味が具材に染み込みやすくなります。

応用料理1:コロッケ

肉じゃがをアレンジしてコロッケを作ります。

【材料】 ※6個分

・肉じゃが 300g

・パン粉 大さじ1

・サラダ油 適量

・マヨネーズ 大さじ2

・パン粉 大さじ3

【作り方】

①ボウルに肉じゃがを入れ、じゃがいもやにんじんがなめらかになるまでつぶす。肉が大きい場合は刻む。

②大さじ1のパン粉を加えて混ぜ、6等分に丸める。

③丸めたらマヨネーズをつけて、その上からパン粉をまぶす。

④フライパンの底から1㎝の高さまで油を入れて、170℃に熱する。

⑤たねを入れて、転がしながらきつね色になるまで揚げ焼き。

⑥フライパンから取り出して、完成。

【調理のポイント】

肉じゃがの汁気はしっかり切り、パン粉の分量も調整すると形成しやすくなります。

応用料理2:カレー

2つ目のアレンジはカレーです。

【材料】 ※2人分

・肉じゃが 250g

・カレールウ 2~3個

・水 300㏄

【作り方】

①水と肉じゃがを鍋に入れて中火で加熱する。

②肉じゃがが温まったら、鍋にカレールーを入れて溶かす。

③とろみがつくまで5分ほど煮たら、完成。

【調理のポイント】

カレールウは、火を止めてから入れるとダマになりづらくなります。じゃがいもが煮崩れしないよう、そっと混ぜましょう。

3.管理栄養士直伝!飽きにくい作り置きレシピ【主菜】

管理栄養士が考えた、飽きにくい主菜の作り置きレシピも紹介します。主菜の共通する材料は卵です。同じ材料でも異なる料理が作れるようになっています。

料理1:かに玉

まずはかに玉の作り方を紹介します。

【材料】 ※2人分

・かに風味かまぼこ 6本

・卵 3個

・青ねぎ 2本

・サラダ油 大さじ1/2

(A)

・白だし 大さじ1

・みりん 大さじ1/2

・水 大さじ3

【作り方】

①かに風味かまぼこは、手でほぐしておく。また、ねぎは小口切り。

②ボウルに卵を溶きほぐし、①を加えて混ぜる。

③フライパンに油を入れ中火で熱し、②の卵液を一気に流し入れる。

④ゆっくりと円を描くように混ぜたら、木べらなどで形を整える。

⑤半熟状になったら、完成。

【調理のポイント】

卵を溶きほぐす際、混ぜすぎないことでふわトロに仕上がります。

料理2:スパニッシュオムレツ

次にスパニッシュオムレツの作り方です。

【材料】 ※2人分

・卵 4個

・じゃがいも 1個

・玉ねぎ 1/2個

・ピーマン 2個

・ハム 3枚

・にんにく ひとかけ

・塩、こしょう 少々

・サラダ油 大さじ1

【作り方】

①玉ねぎ、ピーマン、ハムは1㎝の角切り。にんにくは、みじん切りにしておく。じゃがいもは薄切りにした後、2㎝角程度に切り3分ほど茹で水気を切る。

②ボウルに卵を溶きほぐし、塩・こしょうを少々。

③フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、にんにくと玉ねぎを炒める。玉ねぎが透き通ったら、ピーマン、ハム、じゃがいもを加え炒め合わせる。塩・こしょうで調味する。

④卵を③に流し入れて、軽く混ぜたら蓋をして焼く。

⑤裏返して再び焼いたら、完成。

【調理のポイント】

フライパンに油がまんべんなくいきわたるように野菜を炒めると、オムレツをひっくり返しやすくなります。

料理3:ごぼうと牛肉の卵とじ

最後にごぼうと牛肉の卵とじのレシピを見ていきます。

【材料】 ※2人分

・ごぼう 70g

・牛肉(薄切り) 100g

・しめじ 1/2袋

・溶き卵 4個分

(A)

・だし 1カップ

・しょうゆ 大さじ3

・酒 大さじ2

・みりん 大さじ2

・砂糖 小さじ2

【作り方】

①ごぼうは、洗ってささがきにして、10分間水に浸し水気を切る。しめじは、石つきを切り落としほぐす。

②鍋に、ごぼう、しめじ、(A)を加え、ひと煮立ちさせる。そのまま中火で3分ほど、加熱する。

③ほぐした牛肉を加え、再び煮立たせる。そのまま3分ほど、あくを取りながら加熱する。

④強火にし、溶き卵を全体に回し入れ、菜箸で数回混ぜたら火を止めて完成。

【調理のポイント】

卵を入れる際は強火にし、数秒加熱したら余熱で火を通しましょう。このポイントを守ると、ちょうど良い半熟になるはずです。また、あくを細かく取ると雑味なく仕上がります。

4.作り置きの飽きを防ぐには宅配弁当も有効

作り置きはメニューや味付けがパターン化しやすいため、親御さんからするとマンネリと感じやすいかもしれません。そこで、味や見た目で目新しさを感じさせる宅配弁当を活用してみてはいかがでしょうか。

作り置き以外の食事を取り入れることで、食べる側は新鮮味を感じられ、作る側は楽ができるメリットがあります。また、冷凍室にストックしておき、食べたい時に温めるだけというスタイルなので、作り置きの食事に慣れた親御さんにも利用しやすいはずです。

タイヘイでは、管理栄養士が考案したさまざまな冷凍の宅配弁当を用意しています。日替わりメニューなので飽きにくいうえに、栄養バランスもバッチリです。さらに、専門医が監修した塩分やエネルギーを調整した弁当もあるので、健康状態に合わせて選べます。

宅配弁当についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

宅配弁当のメリット・デメリットとは?デリバリー食との比較

5.まとめ

おいしい作り置きのおかずでも、毎日同じものばかり食べていると飽きてしまいます。食べる人を飽きさせないためには、以下のポイントを踏まえて作り置きを用意するといいでしょう。

・副菜のベースはシンプルな味付けにして、調味料や香辛料で違いを出す。

・主菜は同じ食材でもバラエティ豊かにする

・同じおかずは続けて出さない。

・具体的なメニュー名を伝えて、おかずの違いを目立たせる

・好きなおかずがあれば、具材や調味料の配合を変えてみてバリエーションを持たせる

また、宅配弁当を利用して新鮮味を感じさせるのもひとつの手です。管理栄養士が日替わりでメニューを考案しているので食べ飽きにくく、作り置きと同じように温めてすぐに食べられるメリットがあります。

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