2022.05.27

介護食

介護保険で配食サービスは利用できない?自治体や民間の代替方法を解説

介護保険で配食サービスは利用できない?自治体や民間の代替方法を解説

介護保険で配食サービスは利用できないのでしょうか?

おいしそうなメニューから好きなものが選べて、自宅まで配達してくれる配食サービスに魅力を感じている人は多いでしょう。また、何か都合があってヘルパーさんを自宅に呼べず、食事に困っているケースもあるはずです。そんなときに、介護保険でお得に配食サービスを利用できないか考えることもあるのではないでしょうか。

今回は、介護保険で配食サービスが利用できるのかという部分に加え、自治体の提供する配食サービスも紹介します。また、民間の配食サービスを選ぶ際のポイントについても解説していきます。

1.配食サービスは介護保険の適用外となる

配食サービスは、原則として介護保険が適用されません。

介護保険が提供するサービスは、最低限の生活支援を目的にしています。そのため、例えばホームヘルパーが食事の準備や調理などの援助を行う訪問介護であれば、介護保険の提供範囲内となります。

一方、より生活を豊かにするための支援サービスは介護保険が適用されないため、介護保険外サービスと呼ばれています。自宅まで食事を届けてくれる配食サービスも介護保険外サービスに含まれるため、全額自己負担での利用となります。

2.自治体提供の配食サービスが利用できれば経済的負担が軽減される

配食サービスは介護保険対象外ですが、要支援あるいは要介護認定を受けた人を対象に、配食サービスの費用の一部を負担してくれる自治体もあります。

実施内容は自治体によって異なりますが、「生活援助型配食サービス」や「高齢者配食サービス」などといって、自治体が選んだ配食サービス業者が食事を配達してくれます。また、高齢者の安否確認も兼ねているので、離れて暮らす家族も安心できるサービスです。

自治体によって利用するための条件が異なるため、気になる方はケアマネージャーや市役所の福祉課などに相談することをおすすめします。

3.民間の配食サービスを選ぶ場合は4つのポイントをチェックしよう

自治体の支援が利用できない場合でも、民間の配食サービスがあります。味や盛りつけにこだわっていることが多く、多彩なメニューから選べます。ただ、いろんな事業者があるので迷うこともあるでしょう。そこで選ぶポイントを紹介します。

①体の状態に適した食事があるか

1つ目のチェックポイントは、利用者の健康状態にあった食事があるかという点です。

例えば、噛む力や飲み込む力が低下している場合は、柔らかく調理されたムース食やソフト食などの介護食が必要となります。また、高血圧で食事制限がある場合は、減塩食など栄養価を調整した食事を用意する必要があります。

このような食事を必要としている人に向けた食事を開発している民間の配食サービスも少なくありません。さらに味や見た目にもこだわっていることが多いので、高い満足感を得られるでしょう。

もし、どんな食事が適切なのか分からない場合は、かかりつけ医やケアマネージャーに相談することをおすすめします。

②栄養バランスが取れているか

2つ目のポイントは、栄養バランスの取れた食事を提供しているかです。

年齢とともに食欲が低下した人や日々偏った食事を続けている人は低栄養になりやすい状態なので、必要な栄養が十分に得られるような食事を選ぶ必要があります。ただ、一般の人の場合、毎日栄養価を計算して必要な食事を用意するのはかなり手間がかかるはずです。

そこで、医師や管理栄養士が監修している配食サービスを選びましょう。専門家が栄養バランスを考えて作った献立なので安心できます。

また、高血圧や糖尿病など食事制限が必要な場合は、専門医など医療関係者が監修したかに着目すると、最適なものを選べるはずです。

③ラクに調理できるか

配達された食事がラクに調理できるかが3つ目のポイントです。

配食サービスの提供する商品の中には、お弁当もあれば、自分で調理することを前提に食材だけが届くものもあります。調理の負担も軽くするなら、すぐに食べられるお弁当が最適です。

宅配弁当は、常温、冷蔵、冷凍のいずれかの状態で届けられるのが一般的です。届いたらすぐに食べるという方なら常温タイプで問題ありませんが、一般的には多少保存が効く冷蔵や冷凍タイプがおすすめです。電子レンジや湯煎で加熱するだけで、出来立てのような温かい食事を楽しめるでしょう。

特に、冷凍タイプは作ってすぐに急速冷凍するため、衛生的で保存にも向いているメリットもあります。

④注文単位や価格などの条件が合うか

配食サービスは業者ごとに注文単位や価格といった条件が異なるため、自分にとって利用しやすいか確認することが4つ目のポイントです。

例えば、「毎食分の食事が必要」「週末は手作りの料理を食べたいので弁当はいらない」など、必要とする宅配弁当の個数は人によって異なります。1回の発送で何食分届くのか、何週間ごとに配達されるのか、といった点は確認しておきたい部分です。

また、経済的負担も考える必要があるため、入会金の有無や弁当の価格、送料といった部分も、サービスを比較する対象となります。無理なく続けられるよう、なるべく自分に合った配食サービスを選びましょう。

宅配弁当の選び方についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。

高齢者向け宅配弁当の賢い選び方

4.民間の配食サービスならタイヘイの宅配弁当がおすすめ

民間の配食サービスを利用するなら、管理栄養士が監修しているタイヘイの宅配弁当がおすすめです。

噛む力・飲み込む力が低下した方向けの「ソフト御膳」、糖尿病や肥満などエネルギー調整食が必要な方向けの「ヘルシー御膳」など、健康状況に合わせて選べる食事を用意しています。

タイヘイの宅配弁当は冷凍で届くので、ご家庭の冷凍庫にてストックができ、電子レンジで温めればすぐに食べられるのがポイントです。定期便にも対応しているので、1回注文すれば、あとは指定された日に定期的に食事をお届けすることもできます。

提供している宅配弁当のメニューは、こちらのページから確認できます。

宅配弁当・惣菜ラインナップ

5.まとめ

配食サービスは介護保険の適用外であるため、基本的に全額自己負担となります。自治体によっては配食サービスに関する費用を一部負担してくれる場合もありますが、各自治体で条件が異なるため、市役所の福祉課での確認が必要です。

民間の配食サービスを利用する場合は、以下の4点をチェックしましょう。

・介護食や減塩食など、健康状態に合った食事があるか

・医師や管理栄養士が監修しているなど、栄養バランスが取れているか

・温めるだけですぐに食べられるか

・1回で届く量や価格などが見合っているか

\健康を気にかけているあなたに!/ タイヘイ管理栄養士監修 たった30秒でできる あなたにおすすめの食事診断