2019.09.27

高血圧対策

高血圧の方は水分が重要。その理由とは

高血圧の方は水分が重要。その理由とは

性別や年齢の差はあるが、成人であれば体の約60~65%が水で占められている。
そのため、1年を通してこまめな水分補給が必要だが、特に高血圧の場合、水分不足によって血管腔疾患を起こすリスクが高まるため、意識的に摂取することが求められる。

1.血圧と関係の深いナトリウム排泄には水分摂取

ナトリウムには血圧を上げる働きがあるため、一般的に高血圧の人は、塩分(ナトリウム)の摂取を控えることが求められる。そんなナトリウムは、水分と共に排泄される。
例えば、健康な人の尿は1日約1200ml排泄されるが、腎臓の働きによって食事からとった余分なナトリウムも体外へ排泄する。この他にも、息を吐く、皮膚表面、汗、尿、便など様々な経路で排泄され、その量は1日に2300ml以上とされている。水分を意識的に摂取することが、ナトリウムの排泄による血圧のコントロールに役立つ。

2.季節に限らず血圧コントロールには水分補給が大事

夏と冬は真逆なイメージがあるが、血圧のためにはいずれの季節も水分補給が重要である。
その理由を解説していく。

2-1.夏と血圧・水分の関係

夏は、気温が上がり体温も上がる。血管は体内の熱を拡散するために拡張し、汗をかいて血管内の水分と塩分を体外に排出する働きをする。その働きにより、血圧も下がりやすくなる。
そのため、こまめな水分補給は、脱水を避け血圧低下に役立つ。
また、夏はビールなどのアルコールを飲む機会も増えるが、アルコールによる水分補給はおすすめしない。アルコールで一時的に血圧が下がっても、朝~日中には体から抜け、リバウンドで血圧が上昇しやすくなる。
アルコールによる水分補給には、他にも問題がある。
例えば、アルコールの利尿作用により、飲んだお酒以上に水分が出ていってしまうと、血圧低下の働きが強くなり、疲れやすくなるなど身体にさまざまな悪影響を及ぼすこともある。

2-2.冬と血圧・水分の関係

一般的に冬は気温が低く寒いため、体温の発散を防ごうと血管が収縮して血圧が上がりやすくなる。しかし、冬も夏と同様に水分補給が必要だ。
冬は空気が乾燥しており、肌から水分が蒸発しやすいため、気づかないうちに脱水症状となり、血圧が低下や血液の粘度が上がってしまう恐れがある。血圧の低下は良いものに感じるかもしれないが、脱水症状になると体のさまざまな機能に支障をきたすため、こまめな水分補給は必須といえる。
血管の収縮による血圧上昇、脱水症状による血圧低下のいずれも血液の粘度が高くなることから、脳梗塞や心筋梗塞など虚血性の疾患に注意したい。

3.水分補給時の糖類の量に注意

水分補給の時に飲む飲料は、水かお茶にすることが望ましい。WHOでは、砂糖などの糖類を1日に摂取するカロリーの5%未満に抑えることを指針としている。
糖類の量としては、平均的な成人で約25g、小さじ6杯までが目安となる。
夏は特に喉が渇くため、ジュース類を飲む機会も増えるが、ペットボトル500ml1本に含まれる糖類は平均すると30g程度、炭酸飲料では50g程度含まれるものもある。
汗を大量にかくなど、必要に応じてスポーツ飲料を飲むのは良いが、水代わりにたくさん飲むことは糖類の摂りすぎになってしまう。
そのため、基本的には水またはお茶を飲むことが推奨される。

4.まとめ

腎臓は、食事から取った余分なナトリウムを体の外へと排泄する役目があるため、こまめに水分を取り、尿として排泄することで、血圧のコントロールに役立つ。
夏、冬の季節は、いずれも脱水症状などによって、血液の粘度が高くなるため、心筋梗塞、脳梗塞に注意である。特に、夏場は水分を意識的に取ることで高血圧の改善も期待できる。
なお、水分補給を行う時は、水やお茶の飲用を推奨する。
夏は特に、ジュース類を飲む機会が増えるが、水代わりに多く飲むと、糖類を摂りすぎてしまう。砂糖などの糖類はカロリーの5%未満に抑えたい。

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