2026.01.28

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血糖値コントロール術!食事・運動・生活習慣で下げる具体策

血糖値コントロール術!食事・運動・生活習慣で下げる具体策

食後の眠気がつらい、健康診断で血糖値が気になり始めた。そんな悩みを抱える方は少なくありません。

血糖値は、日々の食事や生活習慣の影響を受けやすいものです。ポイントを押さえれば、急な上昇をゆるやかにし、安定しやすい状態を目指せます。

この記事では、血糖値が上がる仕組みをふまえながら、食事・運動・生活習慣でできる具体策を、今日から実践できる形でわかりやすく紹介します。

1.血糖値が上がる仕組みと上昇を抑える重要性

血糖値をうまくコントロールするには、まず「体の中で何が起きているのか」を知っておくと安心です。ここでは、血糖値が上がる仕組みと、高い状態が続いたときのリスクを整理します。

血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度を示す数値です。食事でとった炭水化物は、消化・吸収の過程でブドウ糖に分解され、血液中に入ることで血糖値が上がります。

健康な人の場合は、膵臓から分泌されるインスリン(血糖を下げる働きをもつホルモン)が、血糖を細胞へ取り込ませます。そのため、食後2時間ほどで血糖値は正常範囲に戻っていきます。

しかし、インスリンの分泌量が不足したり、インスリンの働きが低下する「インスリン抵抗性」が生じたりすると、血糖値が高い状態が続きやすくなります。血糖値の急上昇や高止まりが慢性化すると、体には以下のような悪影響が及びます。

・パフォーマンスの低下
食後に強い眠気やだるさが出て、仕事や日常生活に影響しやすくなります。

・動脈硬化の進行
血管の内側(血管内皮)が傷つきやすくなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。

・2型糖尿病のリスク上昇
高血糖が続くと膵臓に負担がかかり、将来的に糖尿病につながる可能性があります。

・糖化(AGEs)の進行
余分な糖がたんぱく質と結びつく「糖化」が進むと、AGEs(終末糖化産物)が体内に蓄積しやすくなります。AGEsは、肌のシワやたるみ、目の水晶体の濁り(白内障)、腎機能の低下など、全身の老化やさまざまな不調に関与するとされています。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、糖尿病が強く疑われる人と予備群を合わせると約2,000万人に達するとされており、血糖値コントロールは多くの日本人にとって重要な健康課題といえるでしょう。国民健康・栄養調査https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000032074.html

なお、血糖値は加齢や遺伝的要因にも影響されるため、すでに治療中の方は必ず主治医の指示に従ってください。一方で、食事や運動といった生活習慣の改善は誰でも今日から始められる対策です。予防の段階から意識して取り組むことで、将来のリスクを大きく軽減できます。

2.血糖値を上げないようにするための食事の工夫

血糖値を安定させるには、「何を食べるか」だけでなく「どう食べるか」も大切です。食品選びに加えて、食べる順番や食事のスピード、調理の工夫で、血糖値の上がり方は変わってきます。ここからは、日常で取り入れやすいポイントを紹介します。

GI値を意識した食品選び

まず意識したいのが、GI値(グリセミック・インデックス)を基準にした食品選びです。GI値とは、食品が血糖値をどれだけ上昇させるかを示す指標であり、55以下の食品は「低GI食品」と呼ばれます。普段の食事で高GI食品を低GI食品に置き換えることで、血糖値の急上昇を防ぎやすくなります。

具体的な置き換え例

 主食の置き換え(「白」から「茶」へ)

精製された白い炭水化物は消化が早すぎて血糖値を急上昇させますが、茶色い炭水化物は食物繊維が豊富でゆっくり吸収されます。

🍚ご飯:毎日食べるご飯だからこそ、置き換えることで大きな変化が期待できます。食物繊維やミネラルを効率よく摂取しましょう。

いつもの食材 置き換え食材 特徴・メリット
白米 玄米
栄養価が非常に高く、噛みごたえがあります。
雑穀米
色々な穀物を混ぜることで、多様な栄養素が摂れます。見た目も華やかに。
 もち麦入りご飯
水溶性食物繊維が豊富で、プチプチとした食感が人気です。

🍞パン:朝食やランチによく食べるパンも、使用する粉の種類を変えるだけでヘルシーになります。茶色いパンは腹持ちが良いのも魅力です。

いつもの食材 置き換え食材 特徴・メリット
食パン(白いパン) 全粒粉パン
小麦を丸ごと挽いた粉を使用。香ばしく、栄養が詰まっています。
ライ麦パン
独特の酸味とずっしりした食感があり、噛むほどに味わい深いです。

🍜麺類:麺類はつるっと食べやすいため、早食いになりがちです。置き換え食材は、比較的血糖値の上昇がゆるやかで、よく噛んで食べる習慣にもつながります。

いつもの食材 置き換え食材 特徴・メリット
うどん(白い小麦粉の麺) そば
うどんよりGI値(血糖値の上昇度合い)が低めです。色の濃いそばが特におすすめ。
全粒粉パスタ
普通のパスタより食物繊維が多く、小麦本来の風味が楽しめます。

🥔 芋類:じゃがいもは使い勝手が良いですが、他の芋類も取り入れることで、異なる栄養素や食感を楽しめ、料理の幅も広がります。

いつもの食材 置き換え食材 特徴・メリット
じゃがいも さつまいも
自然な甘みがあり、おやつにも最適。ビタミンCや食物繊維が豊富です。
里芋
じゃがいもより低カロリー。独特のぬめり成分を含み、煮物によく合います。

食べる順番と食事時間の工夫

食べる順番を意識することも効果的です。「ベジファースト」と呼ばれる食べ方では、最初に野菜・海藻・きのこなど食物繊維が豊富な食品を食べ、次にたんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品など)、最後に炭水化物を摂ります。食物繊維が糖の吸収を緩やかにするため、血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。また、1回の食事に15~20分以上かけ、よく噛んで食べることで満腹感を得やすくなり、食べ過ぎの防止にもつながります。

調理法の工夫

調理法にも工夫の余地があります。ご飯は炊きたてよりも一度冷ましたものを選ぶと、消化されにくい難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)が増加し、血糖値への影響が穏やかになります。パスタはアルデンテに茹でることで消化・吸収のスピードが緩やかになり、酢や柑橘類を料理に加えることでも糖の吸収が抑えられるとされています。

ただし、極端な糖質制限は長続きしにくく、筋肉量の低下やエネルギー不足を招く恐れがあります。無理のない範囲で日々の食事を見直し、継続できる習慣を身につけることが大切です。

3.血糖値コントロールに関するよくある疑問Q&A

血糖値を上げないようにするための生活習慣を続けるにあたり、多くの人が疑問に感じるポイントをQ&A形式で整理しました。正しい知識を身につけて、日々の血糖値コントロールに役立てましょう。

Q.運動はいつ行うのが血糖値コントロールに効果的?

A.おすすめは、食後30分~1時間後のウォーキングです。食後に体を動かすことで筋肉がブドウ糖をエネルギーとして消費し、血糖値の上昇を抑えることができます。激しい運動は必要なく、10~15分程度の軽い運動でも十分な効果が期待できます。まずは食後の散歩を習慣にすることから始めてみてください。

Q.睡眠不足やストレスは血糖値に影響する?

A.どちらも血糖値に影響を与えます。睡眠不足はインスリンの働きを低下させるだけでなく、食欲を増進させるホルモンの分泌を促すため、過食につながりやすくなります。また、ストレスを感じると副腎皮質からコルチゾール(別名ストレスホルモン)が分泌され、肝臓に蓄えられた糖を血液中に放出させるため、血糖値が上昇します。1日6~8時間の質の良い睡眠を確保し、適度にストレスを発散することが血糖値コントロールにも重要です。

Q.糖質ゼロ・糖類ゼロの食品なら血糖値に影響しない?

A.必ずしもそうとは限りません。「糖類ゼロ」は砂糖やブドウ糖が含まれていないことを示しますが、でんぷんや糖アルコール(エリスリトール、マルチトールなど)といった他の糖質が含まれている場合があります。糖アルコールは血糖値への影響が比較的小さいものもありますが、種類によって異なります。購入時には栄養成分表示の「炭水化物」や「糖質」の項目を確認し、実際にどの程度の糖質が含まれているかを把握することが大切です。

4.血糖コントロールを助ける!簡単・時短レシピ集

血糖値の急上昇を抑える(低GI)」「血管を守る(抗酸化)」「満足感(腹持ち)」の3拍子が揃った、血糖コントロールにおける最強の時短メニューです。

【朝食・軽食】オートミールの「トマトチーズリゾット」

調理時間: 約5分

1人分の糖質量目安: 約18g(白米茶碗1杯の糖質は約55gなので、約1/3に抑えられます)

1人分のカロリー目安: 約220kcal

材料(1人分)

オートミール: 30g
(「ロールドオーツ」なら米化しやすく、「インスタントオーツ」ならよりトロトロになります)
トマトジュース(無塩): 100ml
水: 50ml
コンソメ(顆粒): 小さじ1/2
ピザ用チーズ: 15g(ひとつかみ程度)
(お好みで)ブラックペッパー、パセリ: 少々

作り方

1.混ぜる: 底の深い耐熱容器(マグカップでも可)に、オートミール、トマトジュース、水、コンソメを入れて軽く混ぜます。

2.加熱: ラップをせずに電子レンジ(600W)で約2分加熱します。 ※吹きこぼれやすいので、大きめの容器を使うのがコツです。

3.仕上げ: 一度取り出して全体を混ぜ、上にチーズを乗せます。再度レンジで30秒~1分、チーズが溶けるまで加熱します。

4.トッピング: 仕上げにブラックペッパーを振ると、味が引き締まります。

ポイント

① オートミールの「低GI」と「β-グルカン」

オートミールはGI値が約55と低く、食後血糖値の上昇が非常に緩やかです。最大の特徴は、水溶性食物繊維「β-グルカン」が豊富なこと。これが胃腸内でゼリー状になり、糖質の吸収を物理的に遅らせます。さらに、次に食べる食事の血糖値まで抑える「セカンドミール効果」も期待できます。

② トマトの「リコピン」による血管保護

血糖値が高い状態が続くと血管が酸化しダメージを受けますが、トマトに含まれる強力な抗酸化成分「リコピン」がそのダメージを軽減します。リコピンは加熱し、少量の油(チーズの脂質)と一緒に摂ることで吸収率が数倍に上がります。

③ チーズが糖の吸収をさらに抑制

チーズに含まれる脂質とたんぱく質は、胃からの排出速度をさらに遅らせるため、オートミール単体で食べるよりも血糖値の上昇を穏やかにします。

効果を高めるアレンジ・コツ

  • 「追い酢」で無敵に:食べる直前にお酢を小さじ1ほど垂らしてみてください。トマトの酸味とマッチして味が深まるだけでなく、酢酸の効果でさらに糖の吸収がゆっくりになります。
  • タンパク質を強化:より満足感を高めたい場合は、サラダチキンやツナ缶(水煮)を加えて加熱してください。筋肉量を維持し、インスリン抵抗性の改善に役立ちます。
  • 下ゆで保存: ほうれん草やブロッコリーなど、週末にまとめて硬めにゆでておくと毎食の「あと1品」に困りません。冷凍のほうれん草やブロッコリーを一緒に入れてレンジで加熱すれば、一品で完璧な「血糖値コントロール朝食」が完成します!

※注意事項

オートミールは食物繊維が非常に多いため、急に量を食べすぎるとお腹が張る場合があります。まずは30g(大さじ5杯程度)から始め、水分をたっぷり摂りながら食べるのがポイントです。

5.食後血糖値を意識した食習慣とタイヘイの宅配弁当活用術

血糖値を上げないようにするには毎日の食事管理を継続することが重要ですが、栄養バランスと糖質量を考えた食事を毎食準備するのは簡単ではありません。ここでは、忙しい毎日でも手軽に血糖値コントロールを実践できる方法として、宅配弁当を上手に取り入れるコツを紹介します。

仕事や家事に追われる日々の中で、栄養バランスを考えながら献立を考え、買い物をして調理するのは大きな負担です。気づくと外食やコンビニ弁当が続き、血糖値コントロールが続かないという方も多いのではないでしょうか。そんなときに頼りになるのが、管理栄養士が監修した宅配弁当の活用です。

タイヘイファミリーセットの「ヘルシー御膳」シリーズは、1食あたりのエネルギーや塩分、栄養バランスがしっかり計算されており、血糖値が気になる方の食事管理をサポートするのに適しています。

ヘルシー御膳の主なメリットとして、まず管理栄養士監修のもと1食あたりの栄養バランスが整っている点が挙げられます。冷凍タイプのため、食べたいときに電子レンジで温めるだけで準備が完了し、調理の手間がかかりません。メニューも豊富に用意されているため飽きにくく、長く継続しやすいのも魅力です。買い物や調理の時間を省けるため、忙しい日でも食事の質を落とさずに済みます。

活用シーンとしては、平日の昼食や夕食、調理が面倒な日のストック、単身赴任中の食事管理などが考えられます。宅配弁当と自炊を上手に組み合わせることで、無理なく血糖値コントロールを長く続けることができます。

まずは1週間、昼食または夕食のどちらかをヘルシー御膳に置き換えてみてはいかがでしょうか。小さな一歩から、健康的な食習慣を始めてみましょう。

6.まとめ

血糖値を上げないようにするには、食事・運動・生活習慣の3つの側面からアプローチすることが大切です。

食事面では、低GI食品を選ぶ、野菜から食べ始める「ベジファースト」を心がける、よく噛んでゆっくり食べるといった工夫が効果的です。運動面では、食後30分~1時間後の軽いウォーキングを習慣にすることで、血糖値の上昇を穏やかに抑えられます。また、質の良い睡眠を確保し、ストレスを適度に発散することも血糖値コントロールには欠かせません。

大切なのは、極端な制限をするのではなく、無理なく続けられる習慣を身につけることです。毎食完璧を目指す必要はありません。忙しいときには宅配弁当を活用するなど、自分のライフスタイルに合った方法を取り入れながら、できることから少しずつ始めてみてください。

今日からの小さな積み重ねが、将来の健康を守る大きな力になります。

 監修者プロフィール

 萩原(Hagiwara)

管理栄養士フードスペシャリスト

東京家政学院大学 管理栄養士専攻 卒業後、タイヘイ株式会社で社員食堂・寮向けの献立作成や介護食の開発を担当。本記事を含め、多数の健康コラムを管理栄養士の観点で監修。血圧や血糖値・糖質や塩分の制限などを受けている方や忙しい方が時短・簡単に栄養バランスのとれた食事をご家族に提供できるよう、毎日おいしく健康的な食生活をサポートします。

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