2019.08.26

高血圧対策

血圧が低いとは?血圧が低くなると起こる症状と対策法

血圧が低いとは?血圧が低くなると起こる症状と対策法

高血圧には診断基準があるが、低血圧には明確な基準はない。
ただ、最高血圧が100㎜Hgよりも低いと低血圧といわれ、体の不調や失神発作などの原因になる場合がある。

今回は、低血圧の分類や対策方法を紹介する。

 

1.低血圧に基準はない

低血圧は高血圧ほど問題視されないものの、病気が隠れている可能性がある。

低血圧に明確な基準はないが、収縮期血圧(最高血圧)が100mmHg以下であると低血圧とされることが多い。主に、慢性持続性低血圧、起立性低血圧、急性低血圧の3つに分類することができる。

また、男性よりも女性に多いのは、女性ホルモンの働きにより、末梢の血管を拡張することが原因と考えられている。

血圧が下がりすぎると、脳に血液が供給されにくくなり、めまい、ふらつきなどの症状があらわれる。

2.血圧が低いと起こる症状

低血圧で問題なのは、血圧の低下により、体の各臓器に血液が十分にいきわたらず、さまざまな自覚症状や臓器の機能障害が現れる場合だ。頭痛、肩こり、不眠、胃もたれ、動悸などさまざまな症状がある。

ここから、下記3つの低血圧ごとに、その症状を紹介していく。

・慢性持続性低血圧
・起立性低血圧症
・急性低血圧

2-1.慢性持続性低血圧

慢性持続性低血圧は、本態性低血圧、症候性(二次性)低血圧の2つに分けられる。

本態性低血圧は、一般的に低血圧といわれているもので、原因となる病気や異常がなく、血圧が正常値よりも低い。患者数が最も多く、起立性低血圧などが併発している場合もある。

一方、症候性低血圧は、低血圧を引き起こす原因となる疾患などがあり、血圧が低下している状態。
例えば、狭心症、心筋症、不整脈などの心臓疾患、貧血、出血などによる循環血液量の減少、甲状腺機能低下、低血糖などの内分泌疾患、脳腫瘍、糖尿病性神経症などの神経疾患が該当する。
また、低ナトリウム血症、低たんぱく血症などの代謝性疾患、アルコール、敗血症などの感染症、中毒も原因となりえる。

2-2.起立性低血圧症

起立性低血圧は、寝ている状態または座っているところから立ちあがった際の、3分以内の血圧の変化によって診断される。

起立後3分以内の血圧の変化が、次のいずれかに該当する場合、起立性低血圧といわれる。
・収縮期血圧が20mmHg以上低下する
・収縮期血圧が90mmHg未満に低下する
・拡張期血圧に10mmHg以下の低下が見られる

また、起立性低血圧は、立ち上がって1分以内に測定するのが最も良いとする報告もある。

症状としては、めまい、ふらつき、顔面暗黒感などが多く、倦怠感、疲労感も見られる。日常生活に支障があり、悪化すると失神発作の原因となることが問題とされる。

2-3.急性低血圧

急性低血圧は、心筋梗塞、大量出血、重症感染症、薬剤性ショックなどが原因で引き起こされ、急激に血圧が下がることが特徴だ。
これはショック症候群とも呼ばれ、対応が遅れると生命に危険が及ぶため、すぐに病院を受診することが必要である。

めまい、ふらつき、立ちくらみが主な低血圧の症状であるが、血圧の低下が高度になると、失神発作などの危険が生じる。

3.低血圧の対策法

ここからは、先述した低血圧に対する対策法を解説する。

3-1.慢性持続性低血圧

慢性持続性低血圧の本態性低血圧は、自覚症状がなければ、対策する必要ない。

めまいなど低血圧に見られる症状があれば、対策を検討する。
一般的には、生活習慣の影響が原因として考えられるため、規則正しい生活を行い、過労・睡眠不足の改善を行うことが重要である。

症候性低血圧であれば、原因を特定し疾患などの治療を行う。
ただ、低血圧そのものには有効な薬物治療法が少ないため、早寝、早起きをする、運動を習慣化するなどの生活の改善を行い、対処する。

食事のときに、コーヒー、緑茶などカフェイン入りの飲み物を飲むと、食後に血管が広がるのを抑える効果が期待できる。また、朝が起きられず、食欲がわかない人も多いが、3食を規則正しく食べ、栄養を摂ることも大切だ。

3-2.起立性低血圧症

起立性低血圧症は、原因を明確にすることが最優先。その上で、生活環境・生活習慣の改善が必要だ。

また、ベッドから起き上がる、イスから立ち上がるときに立ちくらみを起こす場合は、「腰のベルトをきつめにする」「専用の加圧式腹部バンドを使う」「弾性ストッキングをはく」など、末梢の血管の開きを抑えることで、血圧の低下防止につながる。
その他、ウォーキングなどの軽い運動や5~10分足を組むことも有効だ。

3-3.急性低血圧

急性低血圧が疑われる場合は、速やかに病院を受診し、相談することが大切だ。

疾患の治療が影響することもあるが、運動を始めるとき、食事を改善したときなど、環境の変化も影響するため、自己判断が難しい。

4.まとめ

低血圧は、男性よりも女性に多いが、高血圧のような明確な基準はない。低血圧にも種類があり、慢性持続性低血圧、起立性低血圧症、急性低血圧の3つに分類される。

低血圧の症状は、めまい、ふらつき、立ちくらみなどが主だが、症状がなければ、特に対策する必要はない。ただ、病気が原因となることもあり、薬物療法などの治療が必要な場合もある。

生活習慣が影響している場合も多いため、まずは、過労、ストレス、睡眠不足などを見直し、早寝、早起き、1日3食の食事、散歩などの軽い運動をするなど規則正しい生活に改善していくことが大切だ。
食事のときにコーヒー、緑茶などのカフェイン入り飲料を飲む、弾性ストッキングを利用することも、血管の広がりを抑え、血圧低下の予防に役立つ。