2019.07.01

高血圧対策

血圧の正常値は環境で変わる!診察室血圧と家庭血圧の基準

血圧の正常値は環境で変わる!診察室血圧と家庭血圧の基準

白衣を見ると緊張し、血圧が高くなるという話を聞いたことがあるのではないだろうか。高血圧の判定では、診察室で測る診察室血圧よりも家庭で測る家庭血圧のほうが優先される。

この記事では、診察室での血圧と家庭の血圧はどのように違うのか解説する。

1.血圧の正常値

血圧は、大きく正常域血圧と高血圧の2つに分けられる。

また、血圧は計る環境によって数値が借る傾向があり、診察室血圧と家庭血圧に区分される。今回は、診察室血圧を例とし、各血圧について解説する。

1-1.正常域血圧

正常域血圧は、いわゆる正常値と判断される血圧だが、正常域血圧の中でも詳細な分類は3種類に分けられる。

収縮期血圧(いわゆる上)が120mmHg未満かつ拡張期血圧(いわゆる下)が80mmHg未満であれば正常血圧。収縮期血圧120~129mmHgかつ拡張期血圧80mmHg未満であれば正常高値血圧。収縮期血圧130~139mmHgかつ(または)拡張期血圧80~89mmHgであれば、高値血圧となる。

正常血圧は、病気を発症する可能性は低いとされ、望ましい状態だと考えられ、正常高値血圧であっても、治療の必要はないと言われている。
しかし、高値血圧であれば、高血圧になる可能性が高いため、血圧の測定を続けることが勧められ、治療を勧められるケースもある。

1-2.高血圧

高血圧は、大きく3つに分類される。収縮期血圧140~159mmHgかつ(または)拡張期血圧90~99mmHg以上で、一番軽度なⅠ度高血圧となる。

ただ、Ⅰ度高血圧であっても、病気などのリスクが伴うため、注意が必要。

2.診察室血圧と家庭血圧の2種類がある

先述した通り、血圧は計る環境によって結果が異なることがあるため、診察室血圧と家庭血圧の2種類に分けられる。

2-1.診察室血圧とは

診察室血圧とは、病院、医院などで測る血圧のことを指す。

診察室血圧では、白衣高血圧と仮面高血圧になることもある。
病院に行くと緊張して血圧が上がることが多いといわれ、緊張により血圧が上がることを白衣高血圧と呼ぶ。

また、病院では正常でも、家庭血圧が高い仮面高血圧と呼ばれるものもある。
仮面高血圧は、治療中に多く見られ、薬の効いている時間帯が病院に来る時間帯と重なるために低い値になると考えられている。

2-2.家庭血圧とは

家庭血圧とは、自宅で測る血圧のことを指す。

家庭では、同じ時間、同じ条件で測定しやすく、正確な血圧情報を得やすいと考えられている。一般的には、家庭血圧は診察室血圧よりも収縮期、拡張期ともに5mmHg程度低めといわれる。

すでに高血圧で服薬がある場合も、薬の持続時間、効果を評価しやすいことが、その要因の一つと言える。そのため、測定値を記録し高血圧の基準に近い数値であれば、早めに病院を受診することが勧められる。

2-3.診察室血圧と家庭血圧の基準の違い

病気の発症を予測する際、診察室血圧よりも家庭血圧のほうが予測しやすいことがわかっている。

診察室血圧の高血圧診断基準は、収縮期血圧140mmHg以上かつ(または)拡張期血圧90mmHg以上である。診察時に高血圧と診断されれば、家庭血圧も測定する。家庭血圧が収縮期血圧135mmHg以上かつ(または)拡張期血圧85mmHg以上が診断基準である。
家庭血圧の場合、起床後、就寝前それぞれ2回測定し、朝と夜の平均値をそれぞれ算出する。その平均値が診断基準を超えていれば、高血圧と診断される。

3.どちらを基準にすべきか

診察室血圧よりも家庭血圧を高血圧判定では重視するため、家庭血圧は正常であれば治療の必要はないと判断される。ただ、血圧は変動しやすいため、高血圧の診断は血圧の測定を数回行い、その結果をもとに診断される。

家庭で測る場合、朝の排尿後食前、起床後1時間以内と夜、就寝前の2回計測する。朝と夜それぞれ2回計測し、平均値が血圧となる。5~7日程度測定し、平均値で判断する。

家庭血圧の計測方法は、上腕血圧計を選び、1~2分椅子にゆったりと座ってから測定する。腕を机の上にのせ、心臓と高さを合わせるようにすると、正しい結果になりやすい。
血圧は変動しやすいため、深呼吸などをしてリラックスすること、排尿や排便を済ませておく、暑すぎたり寒すぎたりしない場所を選ぶように注意しよう。

4.まとめ

血圧は、正常域血圧と高血圧の2つに分類される。さらに、正常域血圧は3つ、高血圧は4つに分類される。正常域血圧であっても、正常高値血圧の場合は、将来的に高血圧になりやすいと考えられるため、血圧測定が勧められる。

高血圧と診断するためには、血圧測定が必要になる。血圧測定には、診察室血圧、家庭血圧の2種類がある。診察室血圧は、病院で測定するため、緊張もあり、家庭で測るよりも高い値が出ることが多い。

高血圧判定は、診察室血圧より家庭血圧を重視して行われる。家庭血圧では、朝、夜とそれぞれ2回計測し、平均値が血圧となる。5~7日程度は測定し、平均値で判断しよう。血圧は変動しやすいため、排尿や排便を済ませ、リラックスした状態で測定するようにしたい。