2026.03.27
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減塩のコツを徹底解説!無理なく続ける食事の工夫と塩分を抑える習慣
日本人の食事は塩分が多くなりやすく、知らず知らずのうちに体へ負担をかけてしまっているケースが少なくありません。「塩分を減らしたいけれど、食事が味気なくなりそう⋯」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、減塩は「我慢」ではなく「工夫」で実現できます。だしの旨味を活かしたり、酸味や香辛料を上手に取り入れたりするだけで、塩分を抑えながらも満足感のある食事を楽しめます。
この記事では、日本人の食塩摂取の現状を確認しながら、今日から実践できる減塩のコツをわかりやすく解説します。無理なく続けられる食事の工夫を取り入れて、健やかな食生活を始めましょう。
目次
1.塩分の摂りすぎが体に与える影響と、日本人の食塩摂取の現状
厚生労働省の「国民健康・栄養調査(2024年発表)」によると、日本人の平均的な食塩摂取量は、成人男性で約10.3g、女性で約9.1gです。これは「日本人の食事摂取基準(2025年版)」が定める目標値(男性7.5g未満、女性6.5g未満)を大幅に上回っているのが現状です。
塩分過多が血圧に影響を与えるのか

塩分(ナトリウム)を過剰に摂取すると、血中のナトリウム濃度を薄めるために、体は水分を溜め込もうとします。その結果、血管内を流れる血液量が増加し、血管の壁に強い圧力がかかります。これが高血圧の正体です。高血圧は自覚症状が乏しいため「サイレントキラー」とも呼ばれ、放置すると以下のような疾患との関連性が指摘されています。
- 脳卒中(脳梗塞・脳出血)
- 心筋梗塞などの心疾患
- 慢性腎臓病(CKD)への影響
- 健やかな胃腸の環境維持(塩分の多い食事は胃がんリスクとの関連が研究で指摘されています)
日本人が塩分を摂りやすい背景には、みそ汁・漬物・しょうゆ・ラーメンといった伝統的な食文化が深く根ざしています。さらに、便利で美味しい外食や加工食品(ハム、練り物など)にも多くの塩分が含まれており、意識しないと簡単に目標値を超えてしまいます。まずは自分の食習慣を振り返り、「どのシーンで塩分が多くなっているか」を把握することが、減塩の第一歩となります。
2.今日から実践できる!減塩を無理なく続ける6つのコツ

減塩を長続きさせる鍵は「我慢」ではなく、舌を飽きさせない「代替と工夫」です。味覚は約2週間で慣れると言われています。急激な塩分カットは挫折の原因になりやすいため、まずは以下の実践的なコツから段階的に取り入れてみましょう。
だしの旨味を主役にする
昆布、かつお、いりこ(煮干し)などの天然だしを効かせると、塩分が少なくても満足感のある味になります。最近では、手軽に使える無塩のだしパックを活用するのもおすすめです。
酸味・香辛料・香りで補う
レモンや酢、ゆずなどの「酸味」や、こしょう、わさび、しょうがなどの「スパイス」、三つ葉やみょうがといった「薬味」を活用しましょう。塩分を抑えつつ、風味豊かな料理に仕上がります。
調味料は「かける」より「つける」
醤油やドレッシングを直接食材にかけるのではなく、少量を小皿に入れて「つけて」食べるようにしましょう。これだけで、一回あたりの使用量を大幅に減らすことができます。
味噌汁は「具だくさん」にして汁を少なめに
具材を増やすことで満足感を維持しつつ、自然と汁(塩分)の量を減らせます。特に野菜やきのこ類を多く入れると、含まれるカリウムが体内のバランスを整える手助けをしてくれ、塩分対策ができます。
加工食品・練り物・漬物の頻度を下げる
ハム、ウインナー、ちくわ、梅干しなどは、製造工程で多くの塩分が使われています。食べる頻度や量を意識するだけでも、1日の合計塩分量を大きく下げられます。調理前に「湯通し」をして表面の塩分を落とすのも有効な手段です。
麺類のスープは「あと一口」を我慢
ラーメンやうどんのスープには、1杯あたり4〜8g程度の食塩が含まれていることも珍しくありません。スープを残すだけで、1日の目標値(男性7.5g、女性6.5g未満)をクリアしやすくなります。
知っておきたい!食品表示の「食塩相当量」の読み方
加工食品を選ぶ際は、パッケージの栄養成分表示を確認する習慣をつけましょう。

食塩相当量をチェック!
現在の表示は「食塩相当量(g)」が主流ですが、古い製品や一部の海外製品では「ナトリウム(mg)」としか書かれていない場合があります。ナトリウム量しか分からないときは、以下の計算式で目安を算出できます。
ナトリウム(mg) × 2.54 ÷ 1000 = 食塩相当量(g)
1食あたりの食塩相当量を意識しながら食品を選ぶことが、日々の減塩実践の大きな第一歩となります。
3.減塩を無理なく続けるためのQ&A
減塩に取り組む中で、多くの人が抱く疑問をまとめました。正しい知識を持つことで、ストレスを減らしながら食生活を改善していきましょう。
Q.薄味に慣れるにはどれくらいかかる?
A.個人差はありますが、一般的に数週間程度で薄味に慣れてくるといわれています。最初は物足りなく感じても、続けることで塩分の少ない食事でも満足できるようになる傾向があります。また、薄味に慣れていくにつれ、素材本来のうまみや甘みを感じ取れるようになるという変化も期待できます。
Q.塩分ゼロの食品だけを選べばよい?
A.塩分ゼロを目指す必要はなく、目標値以内に収めることを意識するのが現実的です。極端に食事内容を絞ることは栄養バランスの偏りにつながる恐れがあるため、食品表示の「食塩相当量」を確認しながらバランスよく食べることが大切です。
※医師から厳格な制限指示(1日6g未満など)が出ている場合は、必ずその指示を優先してください。
Q.外食時に減塩を実践するのは難しい?
A.注文時の「一言」や「食べ方の工夫」を工夫することで、無理なく塩分を抑えやすくなります。定食などでは注文時にあらかじめ汁物や漬物を少なめにしてもらう、揚げ物のソースを別添えにするよう伝えるなど、工夫次第で外食時にも減塩は実践できます。麺類はスープを残す、洋食では味の濃いソースを控えめにするだけでも効果的です。
4.減塩の簡単レシピ集
減塩を意識しながらも、物足りなさを感じさせないコツは「だしの旨味」「酸味」「香味野菜」を上手に使うことです。食塩相当量を抑えた簡単レシピをご紹介します。
だしのうまみを活かした食塩相当量を抑えたレシピ
鶏肉とアスパラのレモン黒胡椒ソテー

塩の代わりにレモンの酸味と黒胡椒の刺激を効かせる「後がけ」の手法で、舌に塩気を感じやすくします。
【材料(2人分)】
鶏もも肉(皮なし):200g
アスパラガス:100g(4~5本、斜め切り)
エリンギ:50g(1本、縦に裂く)
A(仕上げ用)
レモン汁:15g(大さじ1)
粗挽き黒胡椒:たっぷり
オリーブオイル:12g(大さじ1)
塩:0.5g(指先でひとつまみ程度)
【作り方】
①鶏肉を一口大に切り、オリーブオイルを熱したフライパンで焼きます。
②アスパラとエリンギを加え、蓋をして蒸し焼きにします。
③最後にAを振り、全体に絡めて火を止めます。
【栄養成分(1人分)】
エネルギー:約185kcal
たんぱく質:約21.5g
食塩相当量:約0.3g
減塩を成功させる3つのポイント
追いだし
出来上がりに、かつお節やいりこをふりかけるだけで、香りが立って塩気が薄くても美味しく感じます。
塩の後がけ
調理中に塩を混ぜ込むのではなく、食べる直前に表面に少しだけ振ることで、舌がダイレクトに塩味を感じるため少量で済みます。
カリウム
切り干し大根やアスパラなど、カリウム豊富な野菜を摂ることで、余分な塩分を体から出す手助けをしてくれます。
減塩ドレッシング
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市販のドレッシングは意外と塩分が高く、大さじ1杯で約0.7g~1.0gの塩分が含まれていることもあります。だしの旨味や酸味、香辛料を活かした「自家製・超減塩ドレッシング」を3つご紹介します。
※手作りのドレッシングは保存料が入っていないため、冷蔵庫で2~3日以内に使い切るようにしてください。
【和風】だしたっぷり食べる玉ねぎドレッシング
玉ねぎの甘みとだしの相乗効果で、醤油を減らして減塩対策!
【材料(作りやすい分量:約4回分)】
玉ねぎ(すりおろし):50g(約1/4個)
B(合わせ調味料)
酢:30g(大さじ2)
無塩だし汁(または水+無添加顆粒だし):30ml(大さじ2)
減塩醤油:9g(小さじ1.5)
ごま油:12g(大さじ1)
すりごま:3g(大さじ1/2)
【作り方】
①玉ねぎをすりおろし、耐熱容器に入れてレンジ(600W)で40秒加熱して辛味を飛ばします。
②Bをすべて混ぜ合わせ、1としっかり乳化するまで混ぜれば完成。
【栄養成分(大さじ1杯あたり)】
エネルギー:約35kcal
食塩相当量:約0.2g(市販品の約1/4!)
【洋風】レモンと黒胡椒のさわやかイタリアンドレッシング
塩の代わりに「レモンの酸味」と「黒胡椒の刺激」で食べさせる、一番シンプルな減塩法です。
【材料(2人分:使い切り)】
オリーブオイル:12g(大さじ1)
レモン汁:15g(大さじ1)
粗挽き黒胡椒:たっぷり(多めがコツ)
おろしにんにく:少々(1~2g)
塩:0.3g(指先で軽くひとつまみ)
【作り方】
①小さな容器にすべての材料を入れ、フォークなどで白っぽくなるまでよく混ぜて完成。
【栄養成分(1人分あたり)】
エネルギー:約55kcal
食塩相当量:約0.15g
【中華風】ピリ辛「食べる」ラー油風ドレッシング
お酢の力で塩分を抑えつつ、ラー油の香りで食欲をそそる一品に!蒸し鶏や豆腐にかけるのが特におすすめです。
【材料(2人分:使い切り)】
酢:15g(大さじ1)
ごま油:6g(小さじ1.5)
ラー油:少々(お好みで)
減塩醤油:3g(小さじ1/2)
刻み白ねぎ:10g(大さじ1分)
生姜(すりおろし):少々
【作り方】
①ボウルに刻んだねぎと生姜を入れ、残りの調味料をすべて加えて混ぜて完成。
【栄養成分(1人分あたり)】
エネルギー:約38kcal
食塩相当量:約0.25g
減塩ドレッシングを美味しくするコツ
食べる直前にかける
野菜を和えてから時間が経つと、浸透圧で水分が出て味が薄まり、物足りなくなります。
香味野菜をプラス
大葉、みょうが、パクチーなどをサラダに混ぜると、香りの効果で塩分が少なくても満足できます。
酸味の種類を変える
米酢の代わりに、バルサミコ酢やリンゴ酢を使うと、フルーティーな甘みで塩気をカバーできます。
電子レンジの時短調理、実践しやすい塩分を抑えた和風煮物のレシピ
電子レンジは「煮詰まる」のではなく「蒸される」状態になるため、少量の調味料でも味が素材に浸透しやすいという減塩にぴったりの特徴があります。だしの旨味を凝縮させ、10分以内で作れる2人分の和風煮物レシピを2品ご紹介します。
【副菜】かぼちゃとそぼろのだしバター煮

かぼちゃの甘みを活かせば、砂糖や醤油を減らしても十分美味しくいただけます。バターのコクで満足感をプラスします。
【材料(2人分)】
かぼちゃ:200g(3cm角に切る)
鶏ひき肉:50g
C(だし調味料)
水:50ml
顆粒かつおだし(食塩無添加):3g(小さじ1)
減塩醤油:6g(小さじ1)
酒:15g(大さじ1)
バター:4g(小さじ1)
【作り方】
①耐熱ボウルに鶏ひき肉とCを入れてよく混ぜ、その上にかぼちゃを皮を下にして並べます。
②ふんわりラップをして、電子レンジ(600W)で約5~6分加熱します。
③取り出してバターを加え、全体を優しく混ぜたら、そのまま5分ほど置いて味を染み込ませます。
【栄養成分(1人分)】
エネルギー:約145kcal
食物繊維:約3.5g
食塩相当量:約0.4g
【メイン】厚揚げと大根のとろみ生姜煮

大根を薄く切ることでレンジでも短時間で味が染みます。とろみをつけることで、少ない汁(塩分)が食材にしっかり絡みます。
【材料(2人分)】
厚揚げ:1枚(約150g、一口大に切る)
大根:150g(5mm厚さのいちょう切り)
豚バラ肉(または細切れ):50g
D(とろみだし)
水:100ml
顆粒昆布だし(食塩無添加):3g(小さじ1)
減塩醤油:9g(小さじ1.5)
おろし生姜:5g(小さじ1)
片栗粉:3g(小さじ1)
【作り方】
①耐熱ボウルに大根と豚肉を入れ、ラップをしてレンジ(600W)で3分加熱します。
②一度取り出し、厚揚げと、よく混ぜ合わせたDを注ぎ入れます。
③再びラップをして3分加熱し、熱いうちに全体を混ぜてとろみを均一にします。
【栄養成分(1人分)】
エネルギー:約210kcal
食物繊維:約1.5g
食塩相当量:約0.6g
レンジ減塩煮物を美味しく作る3つのポイント
「落とし蓋」効果
レンジ加熱中、食材の上にクッキングシートを丸く切って乗せてからラップをすると、少ない煮汁が全体に回り、味ムラが防げます。
「余熱」を活用
レンジから出した直後よりも、少し冷めていく過程で味が中心まで染み込みます。食べる10分前に作っておくのがベストです。
「素材の力」を借りる
大根や厚揚げのように、旨味を吸い込みやすい食材を選ぶことで、だしの美味しさをダイレクトに楽しめます。
5.栄養バランスを保ちながら減塩を続けるための食事設計の考え方
減塩を始めると「薄味すぎて食事の楽しみが減った」「何を食べればいいかわからなくなった」という状況に陥りやすいものです。減塩はあくまで健康的な食生活全体の一部であり、エネルギーやたんぱく質・ミネラルのバランスを保ちながら進めることが大切です。
特に高齢者では、塩分を減らそうとするあまり食事量が全体的に減り、低栄養に陥るケースがある点に注意が必要です。以下の点を意識することで、栄養バランスを保ちながら無理なく減塩を継続しやすくなります。
- たんぱく質は毎食確保する:魚・肉・大豆製品・卵などを組み合わせ、筋肉や体力を維持する食事を心がけましょう。
- 野菜をたっぷり使う:野菜に含まれるカリウムはがミネラルバランスを整える手助けをしてくれます。ただし、腎機能が低下している方や医師から食事制限の指示を受けている方は、必ず医師や管理栄養士に相談してください。
- 記録で「見える化」する:食事記録アプリや食品成分表を活用し、1日の食塩相当量をざっくりと把握する習慣が継続のモチベーションにつながります。
- 加工食品への依存を減らす:タイヘイファミリーセットの「ヘルシー御膳」など、栄養管理された宅配食を活用することで、食塩相当量を自分で計算しなくても目標範囲内の食事を手軽に取り入れられます。
減塩は短期間で完成させるものではなく、食の楽しみを維持しながら少しずつ生活に根付かせるものと捉えると、長期的な継続がしやすくなります。まずは1日1食だけ「減塩メニュー」を意識するところから始めてみましょう。※医師から具体的な食塩制限量の指示を受けている場合は、必ず医師・管理栄養士の指導に従ってください。
6.まとめ
塩分の摂りすぎは高血圧をはじめとするさまざまな健康リスクにつながりますが、食事の楽しみを損なわずに減塩を続けることは十分に可能です。だしの旨味・酸味・香辛料を上手に活用しながら、毎日の食事の中で少しずつ工夫を積み重ねることが、無理のない減塩習慣への近道となります。
「スープは残す」「しょうゆをつけて食べる」など、今日から始められる小さな一歩から取り組んでみましょう。栄養バランスを保ちながら続けることで、体の調子も少しずつ整ってくるはずです。
タイヘイファミリーセットの宅配食も、栄養管理された食事習慣づくりにぜひ活用してみてください。
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