2024.11.19
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低血圧の人が悩む症状|自分でできる対策・食生活改善について解説
近年、高血圧のリスクはよく聞かれるようになりましたが、高血圧ではなく「低血圧」による身体のだるさ、立ちくらみといった症状に悩む人も少なくありません。低血圧もまた、高血圧と同様に、症状を放置すると日常生活に支障をきたす恐れがあります。
普段から血圧が低いことを自覚している人は、その原因を把握した上で、必要に応じて対策を講じることが大切です。この記事では、低血圧の人が悩みがちな症状や、その緩和を目的として自分でできる対策・食生活の改善方法などを解説します。
目次
1.低血圧とその症状
一般的に、低血圧とは「収縮期血圧が100mmHg」である場合をいいます。
低血圧の種類は、大きく以下の通り分類できます。
本態性低血圧 |
本人の体質が原因で起こる低血圧 自覚症状がなく、日常生活に支障をきたしていない人もいる |
疾候性低血圧 |
何らかの病気や、薬の副作用によって起こる低血圧 |
起立性低血圧 |
急に立ち上がったり、長時間立ち続けていたりした際に、血圧が急激に低下する状態をいう |
食後低血圧 |
食後に血圧が一時的に低下する状態をいう 血液が消化器官に集中し、他の部分への血流が減少することが一因とされる |
低血圧でよく訴えられる症状としては、次のようなものがあげられます。
症状 |
起こる理由 |
食欲減退 |
●全身に十分な血液が供給されず、酸素・栄養が細胞に行き渡らないことが一因と考えられる ●朝食を抜く傾向がある場合は注意 |
身体のだるさ |
●全身に十分な血液が供給されず、酸素・栄養が細胞に行き渡らないことが一因と考えられる ●休養や運動が症状の緩和につながることも |
頭痛 |
●脳への血流が不足すること一因と考えられる ●急に立ち上がると、下半身の静脈に大量の血液が集まることで心臓に戻る血液の量が減少し、血圧低下につながるおそれがある |
めまい、立ちくらみ |
2.低血圧の症状を改善するための生活習慣
日常生活の中で、低血圧の改善のため取り組めることとしては、次のようなものがあげられます。
水分補給
水分補給は、血液の量を増やして血圧を一定に保つことに貢献すると考えられています。一般的には、成人で「1日約1.2ℓ」の水分補給が目安となりますが、一度に水分を大量に摂取してしまうと腎臓で水分を処理しきれなくなる恐れがあるため、こまめな水分補給を心がけましょう。
また、朝早くに糖分の多い飲料を飲んでしまうと、かえって低血圧の症状を引き起こす恐れがあるため、身体に負担を与えないよう常温の水や白湯を飲むことをおすすめします。
下半身の筋肉を使う運動
低血圧で悩む人は、手・脚といった身体の末端部から血液が心臓にうまく戻らないケースが多く見られます。よって、末端部の筋肉、とりわけ下半身の筋肉を使う運動をすると、血流改善にともない低血圧の症状の改善が期待できます。
具体的には、脚の血液循環に重要な「ふくらはぎ」の筋肉を鍛えつつ、無理なく運動できるようウォーキング・ストレッチなどを行うのがよいでしょう。
カフェインの摂取
コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインには、交感神経を刺激し、心臓の動きを活性化させる効果が期待できます。また、毛細血管の拡張作用があることから、血流の改善にもつながります。
食後に血圧が下がりやすい方は、食後のコーヒータイムを意識して取り入れたいところです。ただし、飲み過ぎはかえって不眠の原因となるため注意しましょう。
3.低血圧の症状を改善する食習慣
低血圧を改善する上では、食生活の見直しも重要になってきます。具体的には、以下の点に注意して毎日の食事を充実させることが大切です。
バランスのとれた食生活を心がける
低血圧の改善について、食生活の観点からもっとも重要なのは、栄養バランスのとれた食生活を心がけることです。食事制限をしていたり、偏食の傾向があったりする人は、それが原因で栄養バランスが崩れる可能性もあるため注意が必要です。なお、意識して摂取したい食材は以下の通りです。
- 肉類・魚介類・豆類など(筋肉や血液を作るたんぱく質摂取のため)
- 野菜・海藻類(普段の生活で不足しがちなビタミン、ミネラル、食物繊維を補うため)
- 塩分(過剰な摂取は高血圧につながるが、低血圧の成人は摂取目標である7.5g[女性は6.5g]未満を目安に摂取)
鉄分・ビタミンB1・クエン酸の摂取を意識する
疲労感や倦怠感が強いと感じている人は、体内に十分な酸素を運ぶために必要な鉄分、疲労回復に貢献するビタミンB1やクエン酸などを摂取することを意識しましょう。次にご紹介するような食材を摂取することで、鉄分やビタミンB1、クエン酸を摂取できます。
鉄分 |
牛肉、羊肉、レバー、カキ(貝)など |
ビタミンB1 |
豚肉、にんにく、玄米、かつおなど |
クエン酸 |
梅干し、かんきつ類(レモン、ライム、みかんなど) |
3食のリズムを基本にする
低血圧の人は食欲がわかない日もあると思いますが、栄養不足を防ぐため、少量でもよいので食べる習慣をつけることが大切です。1回ごとの食事量は少なくても構いませんから、朝・昼・晩の3食のリズムを作ると、体調を整えることにつながります。
なお、起床後1時間以内に朝食を摂取すると、体内時計を整えやすいとされます。
4.毎日の食生活改善には「ヘルシー御膳」を
日々の食生活を自力で改善するのは、誰にとっても簡単なことではなく、自炊の時間を確保するのが難しい人にとっては特に難易度が高い傾向にあります。しかし、タイヘイの「ヘルシー御膳」なら、カロリーコントロール・栄養バランス・塩分計算という面倒事を自力で行うことなく、健康的な食事を電子レンジで温めるだけで食べられます。
急速冷凍で”出来立ての味”をお届けするため「栄養バランスも大事だけど毎日の食事は美味しく食べたい」と考えている人にもおすすめです。
5.まとめ
低血圧の状態を放置すると、食欲減退や身体のだるさ、頭痛、めまい、立ちくらみといった症状を引き起こすおそれがあります。改善策としては、こまめな水分補給、下半身の筋肉を使う運動、カフェイン摂取などが有効です。普段の食生活では、バランスのとれた食事を心がけるとともに、鉄分、ビタミンB1、クエン酸を積極的に摂取することが大切です。また、3食のリズムを守って、朝食は起床後1時間以内に取ることをおすすめします。
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